NAVERまとめで作った記事の残骸を保存したものと読書の記録

NAVERまとめをエクスポートした記事と読書の記録

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

デミアン(ヘルマン・ヘッセ)

たとえば、チョウ類の中のある蛾に、雄より雌がずっと少ないのがある。チョウ類は動物と同じようにして繁殖する。つまり雄が雌をはらませ、雌が卵を産む。 さて君がこの蛾の雌を一匹持っているとするとー自然科学者によってたびたび実験されたことだがー夜そ…

無意識と出会う

無意識とのやりとりを折衝と見なすということがある。 自我は無意識の力を借りたいが、主導権は手放したくない。 一方、無意識の側は、自我の協力を得て少しでも意識化され、現実のものとなりたがっている。(2) イマジネーションの世界における一つの動き…

シッダールタ(ヘルマン・ヘッセ)

たしかに神聖な経典、とくにサーマ・ヴェーダ(沙磨吠陀)のウパニシャッド(奥義書)の中の多くの詩行が、この最も内奥のもの、究極のものについて語っていた。すばらしい詩句であった。そして人間は、睡眠中、深い眠りの中で、彼の最内奥へ入り、真我(ア…

完全マスター 西洋占星術Ⅱ

牡羊座=自我感覚 牡牛座=思考感覚 双子座=言語感覚 蟹座=聴覚 獅子座=熱感覚 乙女座=視覚 天秤座=触覚 蠍座=生命感覚 射手座=運動感覚 山羊座=均衡感覚 水瓶座=嗅覚 魚座=味覚 人間の意識を説明する法則というものがあり、それが適用されたもの…

トランスサタニアン占星術

天王星の社会的価値観の否定、あるいは信念体系の覆しというものを前提にして、そこから初めてその後の海王星や冥王星がうまく働くようになります。土星と、天王星・海王星・冥王星のグループの間には大きな壁があるようです。古い社会構造は、土星までで完…

ユング心理学へのいざない -内なる世界への旅‐

「私の一生は、無意識の自己実現の物語である。無意識の中にあるものはすべて、外界へ向かって現れることを欲しており、人格もまた、その無意識的状況から発達し、自らを全体として体験することを望んでいる」とユングは彼の自伝の冒頭に記しています。無意…

空海に学ぶ仏教入門

三界の狂人は狂せることを知らず、四生の盲者は、盲なることを識らず。生まれ生まれ生まれ生まれて、生の始めに暗く、死に死に死に死んで、死の終わりに冥らし。(34) 仏教が考える苦しみの原因は、我執、すなわち実体視にあります。私たちの心に、欲しいも…

魔女の宅急便

その3 見るものには不思議がある(108) おすそわけって、見えないものを見ることなのよ(186) 千の足が進んでくる。忍び足で。抜き足、差し足。こっちのほうに。アメーバのように。終わりの扉(192) とびらの「ら」の字のおわりが、ずずーっと伸びて、表…

千一夜物語9巻、10巻

千夜一夜物語 10巻 だが、「見えざるもの」に対して、その腕はいかにして守ってくれるかな、わけてもその「見えざるもののともがら」が幾千も幾千もいる場合には(30) お前は黒い大きな石を見るであろうし、そして声を聴くであろうが、それは急流の声でもな…

占いとユング心理学

無意識の中心にはセルフ(自己)というようなものがあって、セルフは自分を超えた超越的なものだというのです。セルフは例えるなら、神様の目のようなものです。(19) 自分では、自分が実在していると思い込んでいるけれど、実際は映画のスクリーンに投影さ…

ユングとオカルト

ヘルマン・ヘッセ「デミアン」 「鳥は卵から無理に出ようとする。卵は世界だ。生まれようとするものは、ひとつの世界を破棄せねばならない。鳥は神のもとに飛んでいく。その神は、名をアブラクサスという。」 自らの尾をかむ蛇であるウロボロスであらわされ…