無意識の中心にはセルフ(自己)というようなものがあって、セルフは自分を超えた超越的なものだというのです。セルフは例えるなら、神様の目のようなものです。(19)
自分では、自分が実在していると思い込んでいるけれど、実際は映画のスクリーンに投影された影のような存在でしかないのではないか。そして本当に存在しているのはむしろUFOのほうではないかと感じたわけです。・・・外のいわゆる現実は自分の心の世界の単なる影であって、本当の現実は心の中の世界かもしれないということになります。(21-22)
占う人はまったく無心になっていることが大切なのです。無心になっていることで、外的世界と内的世界の一致が生じるのです。「こう出てほしい」と願っていては、そこにシンクロニティーが生じないのです。(24)
自分が「こう決意すれば、現実がこう変わる」などということは、今まで説明してきたことでわかるように、シンクロニティーの理論では不可能なのです。(28)
私たちの世界というのは、一つには自分の外に現象の世界があり、もう一つには自分の心の中の世界があります。外の世界の出来事によて、私たちの心も左右されます。また逆に心の世界によって外の世界も変わってきます。(43)
マンダ教(80)
グノーシス主義の考えでは、人間は三種類に分けられます
肉体だけしか持たない「肉体人間」サルキコイ
心はあるけど星の影響に苦しむ「心魂人間」プシューキコイ
神性をもった「霊的人間」オウネウマティコイ
乱暴な言い方をすると、グノーシス主義では、人間は宇宙から堕ちてきた堕天使であって、本来居るべき場所ではない、この世に生きていることを嘆き、なんとか自分が本来いた充たされた場である故郷のプレローマ(ラテン語で充満する)に戻ろうとしているのです(84)
下三本が自分の内的な世界 上三本が外の世界、現実との対処の仕方 心の中で無意識に働く情緒の世界と外の現象の世界が組み合わさって、人の運命が決定されるのが卦なのです。