NAVERまとめで作った記事の残骸を保存したものと読書の記録

NAVERまとめをエクスポートした記事と読書の記録

読書記録用

千夜一夜物語 11

気前のよい掌の老人の物語 その方法そのものと同じくらいあてにならない、多くの事情が運に左右されるんですから。そういう事情や運なぞは、論じていたらきりがない。まあ私としては、手持ちの金が全然ない貧乏人だって、少なくとも、多少の金のある場合と同…

ヒトラーとオカルト伝説

1920年代、ヒトラーはシュタイナーを自分にとっての最大の敵とみなし、政治集会において彼を悪しざまにののしり、魔術を用いてドイツ軍支配層のこころを操っていると非難したという。さらにレイヴェンズクロフトは、シュタイナーが「トゥーレ協会」の悪魔的…

インド占星術と運命改善法

12ハウスは基本的に「失う」ハウスです。インド占星術では、あるハウスのひとつ前のハウスは数えて必ず12番目にあたるため、次のハウスの意味を失うハウスになります。例えば、10ハウスは社会的地位のハウスですが、9ハウスは10ハウスを「失う」ハウス…

虹と水晶

人は、危害をうけるのではないかと想像し、その想像上の危害から自分を守ろうとする、自己防衛本能を持っている。だが、自己防衛のための努力は、結局それまで以上の苦痛をもたらす。自己と他者という、狭苦しい二元論的ビジョンに縛られることになるからで…

「老子」新訳

この無限の空間(名のない領域)を、仮に「玄」と呼ぶ。玄の奥にまた玄がある。この宇宙空間から、名のある領域に出るところに、「衆妙の門」が立っている。それは命ある万物すべてのものが出入りする門だ。(12-13・第一章) 「汚い」があるから「美しい」…

分身トゥルパをつくって次元を超える

タロットカードで、「21」世界のカードが対応している。四つの力が取り囲む楕円の中に男女が一体化した両性具有的な存在が立っているのだが、これは四元素の領域に第五元素的なもの(楕円)が降りてくるという図式だ。(104) 何かを知りたいときには、ほか…

聖魔女術

フェアリー派のウィッチクラフトでは、無意識下の精神を「新自己」、通常の意識における精神を「語る自己」と呼んでいます。この二つの自己はそれぞれ異なる知覚方法で機能しているため、相互にコミュニケーションをはかることは困難です。互いに違う言語で…

呪いの研究

神は人に罰を当てたり、報いを要求したりはしない。それは基本的に、人の一途な想いが想念体となって古代から共有されてきた精霊の意識場と同調し、蛇や山犬、その他、悪鬼、邪気などの姿を借りて相手の体に飛びかかり、食いついているだけのことである。人…

完全版タロット事典

ラテン語の「divinus」には、「神々にお伺いをたてる」という意味がある。古代の人々は、未来の出来事といった類の情報は、神聖な存在だけが知り得るものと考えていた。死すべき存在の人間たちは、神に祈願して聖なる知識を分け与えてもらう方法をいくつも編…

忙しくて余裕がない日は、豆腐にしよう

温泉卵のせ中華風豆腐 ソース オイスターソース 小さじ2 ごま油 小さじ1 (温泉卵の作り方) 卵4個は室温に戻す。 卵の丸いほうに包丁の根元で穴をあける。(こうするときれいに皮がむける) 厚手の鍋に水4カップをいれて火にかけ、沸騰したら火から外す…

魂のコード

そこで本書では、簡潔に、召命(コーリング)、運命(フェイト)、そして性格(キャラクター)の天賦のイメージを取り扱う。これらすべてがどんぐり理論を形作る。どんぐり理論では、一人一人の人間は生きることを要請されている個性(ユニークネス)、また…

火星占星術講座

ルドルフ・シュタイナーは、金星はミクロコスモスへの誘い、火星はマクロコスモスへの誘いと説明しています。朝目覚めたときに、私たちは自分の体と同化します。身体には感覚が備わっており、この感覚を通して、私たちは目覚めた後のこの世界を見たり、触っ…

心身を浄化する瞑想「倍音声明」

倍音声明で瞑想を深めることができれば、当然、瞑想能力が向上します。 瞑想能力が向上すれば、集中力や洞察力、直観力、精神力、生命力が高まることでしょう。 しかし、重要なことは実践であり、それを続けることなのです。結果として、身体を通した効果が…

鏡リュウジの占星術の教科書(深く未来を知る)3

運行速度が全く異なるプログレスとトランジットで、偶然にも、ともに火星と冥王星が強烈にアスペクトしていることがおわかりいただけるでしょうか。 これが僕が星のレゾナンスと呼ぶものです。(243) こうした星の動きから具体的な事件や心の成長を「予…

伝奇集(ボルヘス)

交合と鏡はいまわしい、・・それらグノーシス派に属する者にとっては、可視の宇宙は、幻想か、(より正確には)誤謬である。鏡と父性はいまわしい、宇宙を増殖し、拡散させるからである。(15、トレーン、ウクバール、オルビウス・テルティウス) 現実にも…

サトル・ボディのユング心理学

布置とは、深く隠された動きをこの世に実現するための働きである。・・ひとつの布置が生ずると、ある元型に含まれている内容が、私自身に生起するだけでなく、私の周囲にも現れてくる。大袈裟に言えば、本書をこうして手に取った方はすべて、私ともどもある…

七つの夜(ボルヘス)

最後のローマ人と呼ばれたボエティウス、執政官ボエティウスは、競馬を見ているひとりの観客を想定します。 その観客は競馬場にいて、観覧席から馬がスタートし、レースが展開する有様、馬の一頭がゴールに入る模様のすべてを連続的に見ています。しかし、ボ…

デミアン(ヘルマン・ヘッセ)

たとえば、チョウ類の中のある蛾に、雄より雌がずっと少ないのがある。チョウ類は動物と同じようにして繁殖する。つまり雄が雌をはらませ、雌が卵を産む。 さて君がこの蛾の雌を一匹持っているとするとー自然科学者によってたびたび実験されたことだがー夜そ…

無意識と出会う

無意識とのやりとりを折衝と見なすということがある。 自我は無意識の力を借りたいが、主導権は手放したくない。 一方、無意識の側は、自我の協力を得て少しでも意識化され、現実のものとなりたがっている。(2) イマジネーションの世界における一つの動き…

シッダールタ(ヘルマン・ヘッセ)

たしかに神聖な経典、とくにサーマ・ヴェーダ(沙磨吠陀)のウパニシャッド(奥義書)の中の多くの詩行が、この最も内奥のもの、究極のものについて語っていた。すばらしい詩句であった。そして人間は、睡眠中、深い眠りの中で、彼の最内奥へ入り、真我(ア…

完全マスター 西洋占星術Ⅱ

牡羊座=自我感覚 牡牛座=思考感覚 双子座=言語感覚 蟹座=聴覚 獅子座=熱感覚 乙女座=視覚 天秤座=触覚 蠍座=生命感覚 射手座=運動感覚 山羊座=均衡感覚 水瓶座=嗅覚 魚座=味覚 人間の意識を説明する法則というものがあり、それが適用されたもの…

トランスサタニアン占星術

天王星の社会的価値観の否定、あるいは信念体系の覆しというものを前提にして、そこから初めてその後の海王星や冥王星がうまく働くようになります。土星と、天王星・海王星・冥王星のグループの間には大きな壁があるようです。古い社会構造は、土星までで完…

ユング心理学へのいざない -内なる世界への旅‐

「私の一生は、無意識の自己実現の物語である。無意識の中にあるものはすべて、外界へ向かって現れることを欲しており、人格もまた、その無意識的状況から発達し、自らを全体として体験することを望んでいる」とユングは彼の自伝の冒頭に記しています。無意…

空海に学ぶ仏教入門

三界の狂人は狂せることを知らず、四生の盲者は、盲なることを識らず。生まれ生まれ生まれ生まれて、生の始めに暗く、死に死に死に死んで、死の終わりに冥らし。(34) 仏教が考える苦しみの原因は、我執、すなわち実体視にあります。私たちの心に、欲しいも…

魔女の宅急便

その3 見るものには不思議がある(108) おすそわけって、見えないものを見ることなのよ(186) 千の足が進んでくる。忍び足で。抜き足、差し足。こっちのほうに。アメーバのように。終わりの扉(192) とびらの「ら」の字のおわりが、ずずーっと伸びて、表…

千一夜物語9巻、10巻

千夜一夜物語 10巻 だが、「見えざるもの」に対して、その腕はいかにして守ってくれるかな、わけてもその「見えざるもののともがら」が幾千も幾千もいる場合には(30) お前は黒い大きな石を見るであろうし、そして声を聴くであろうが、それは急流の声でもな…

占いとユング心理学

無意識の中心にはセルフ(自己)というようなものがあって、セルフは自分を超えた超越的なものだというのです。セルフは例えるなら、神様の目のようなものです。(19) 自分では、自分が実在していると思い込んでいるけれど、実際は映画のスクリーンに投影さ…

ユングとオカルト

ヘルマン・ヘッセ「デミアン」 「鳥は卵から無理に出ようとする。卵は世界だ。生まれようとするものは、ひとつの世界を破棄せねばならない。鳥は神のもとに飛んでいく。その神は、名をアブラクサスという。」 自らの尾をかむ蛇であるウロボロスであらわされ…

スーフィー イスラムの神秘階梯

啓示された形体へ降下する「絶対者」と出会うために、宇宙は万物の内部で垂直な軸を昇るという激しい運動状態にある。この運動は確固たるパターンにしたがって、規則的かつ継続的に起こるので、われわれはその運動に気づかず、宇宙は静止しているように見え…

ユングとオカルト(秋山さと子)

ユングが自我とは別に、さらに大きな心全体であり、その中であり、バランスをとる役割をもつものとして考えたもう一つの自分、個としての全人格的なものという「自己」の存在を考えたのはここからである。 それは東洋の宗教では、禅の指し示す隠された世界で…