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ヘレニズムの宇宙観(万物照応、ストア派、プラトン年、中期プラトン主義)

・ヘレニズム

 

アレクサンドロスの帝国成立によって生まれた新たな文化の段階。ギリシア文化とオリエント文化の融合によって成立し、さらにローマやインドの文化にも大きな影響を及ぼした。またその時代、前4~前1世紀をヘレニズム時代とも言う。
出典 ヘレニズム

 

万物照応(マクロコスモスとミクロコスモス)

 

ヘレニズムの宇宙論は「万物照応」を原理としています。
つまり、上位の世界と下位の世界が連続していて影響を与えるという「階層的な存在の連鎖」があります。
そして、宇宙(マクロコスモス)と人間(ミクロコスモス)は共に神の子として作られた生き物で、両者は様々な階層性を含む同じ構造を持った存在です。
つまり、「マクロコスモスとマクロコスモスの相同性」があるのです。
出典 ヘレニズムの宇宙論:神秘主義思想史:SSブログ

 

・私という「内宇宙」と世界という「外宇宙」

 

私という「内宇宙」と世界という「外宇宙」が相互に呼応しあうという出合い、その神秘を解き明かすことに、フランス象徴派の詩人は精力を注いだ。そこには、「詩の音楽化」という試みもなされていた。
出典 万物照応とは 読書の人気・最新記事を集めました - はてな

 

万物照応とは 読書の人気・最新記事を集めました - はてな

 

・人間の中に宇宙があり、宇宙の中に人間がある

 

マクロコスモスとミクロコスモスの対応は、人間のなかに大宇宙の本性や能力が内在しており、また大宇宙そのものが一つの人間であるとして、両者が類比関係にあり、互いに影響をおよぼす動的な関係にあることを意味する
出典 マクロコスモスとミクロコスモス - Wikipedia

 

マクロコスモスとミクロコスモス - Wikipedia

 

・宇宙は一つの生きた存在で魂を持っている

 

宇宙はこの神の世界をモデルに作られた1つの生きた存在で、魂を持っています。
この宇宙を司る魂は「世界霊魂(アニマ・ムンディ)」と呼ばれました
また、多くの場合、至高神と世界霊魂の間にいる宇宙の「創造神(デミウルゴス)」を考えました。
そして、たいていの場合は世界霊魂や創造神は宇宙の最高層の恒星天に居を構えていると考えます。

神の世界は「霊的知性(ギリシャ語で「ヌース」、ラテン語で「スピリタス」)」の世界です。
これに対して、宇宙は「魂(ギリシャ語で「プシュケー」、ラテン語で「アニマ」)」と「物質」からできています。
素材としては、魂や惑星天、恒星天は「アイテール(霊気)」で、月より下の世界は「4大元素」でできています。
出典 ヘレニズムの宇宙論:神秘主義思想史:SSブログ

 

ヘレニズムの宇宙論:神秘主義思想史:SSブログ

 

・7光線占星学理論

 

-2Cにシリアで司祭(マギ)のマクシムスらによってズルワン主義=ミトラ教の占星学理論の基礎になった7光線理論が生まれました。
これは宇宙創造・進化を司る根源的な7つの原理である7光線の理論です。

ミスラ(ミトラ)が大熊座7星(北斗七星)に象徴される7つの光線を宇宙に発して、その組み合わせによって12星座や7惑星を経由して宇宙をコントロールするというものです。
出典 7光線占星学理論とマグサイオイ文書:神秘主義思想史:SSブログ

 

7光線占星学理論とマグサイオイ文書:神秘主義思想史:SSブログ

 

ストア学派

 

ストア派を始めたのは、キプロス島出身でフェニキア系のゼノン(紀元前4-3世紀)で、彼はアテナイで活動しました。
出典 ストア派:神秘主義思想史:SSブログ

 

ストア派が関心を抱いていたのは、宇宙論決定論と人間の自由意思との関係や、自然と一致する意志(プロハイレーシスと呼ばれる)を維持することが道徳的なことであるという教説である。
出典 ストア派 - Wikipedia

 

ストア派宇宙論ヘラクレイトスと似て、至高存在を「技術的(創造的)な火」と呼び、同時にそれを「ロゴス」と考えました。
これらは神的で知性的で、諸元素に変化して、やがてまた「技術的な火」に戻るのです。
宇宙は収縮によって生まれ、やがて空虚に広がりながら燃焼して消滅して「技術的な火」に帰します。
宇宙はプラトン年(2万6千年)かかってこの生滅を繰り返します。
出典 ストア派:神秘主義思想史:SSブログ

 

アリストテレスは、「AはBである」という命題を重視して、述語の中で、最低種概念だけを実在的なものとして重視し、それ以外の一切の様々な性質を軽視しました。
これに対して、ストア派は、「AはBした」という出来事を重視しました。
つまり、世界は最低種概念に枠づけられた存在としてではなくて、無限に多様化する出来事として捉えられるのです。
現代の哲学者ドゥルーズはこの点で、ストア派が静的なプラトンアリストテレス哲学を否定するものだとして評価しました。
出典 ストア派:神秘主義思想史:SSブログ

 

ストア派 - Wikipedia

 

ストア派:神秘主義思想史:SSブログ

 

プラトン

 

当時はマヤの精緻極まりない暦日法にも興味を持っていたのだが、プラトン年ともいう惑星歳差運動周期をマヤでは13×2000=26000年と捉えていた。一方、西洋占星術などでは12×2160=25920年として括っている。私は電卓を使って何気なくその正多角形を作れる1桁の自然数だけを掛け合わせてみた。

3×4×5×6×8×9=25920。え…25920?一瞬何かの計算違いかと思って、何度か計算してみたが同じだった。つまり惑星歳差運動周期になってしまうのだ。
出典 guide07-001x

 

特別難しい数学的知識は必要ない。ただ電卓を叩くだけで5の階乗が120であり、6の階乗が720であることは簡単に分かる。またこの5!と6!を掛け合わせると86400になる。86400は1日の秒数に等しい数でもある。またこれを3倍すると惑星歳差運動周期の10倍になる。特別難しい電卓操作はいらない。
出典 guide07-001

 

guide07-001

 

プラトン年(ぷらとんねん)とは - コトバンク

 

神話は「山羊座カプリコーン=ヤギ魚座バビロニア、メディアでの星座の別名、本来の名前をカッコ内に書きます)」の時代から始まります。
霧の海のソフィアにあった卵からズルワンの光を受けてミスラが生ます。
ミスラには黄金の龍が巻きついていています。
出典 ミスラ教と原人の殺害: 神話と秘儀

 

ミスラ教と原人の殺害: 神話と秘儀

 

ミトラス秘儀には7つの位階があって、それぞれが7惑星に対応していました。上から「父」/「太陽の使者」/「ペルシャ人」/「獅子」/「兵士」/「花嫁」/「大烏」です。
上位の4階位が参入者で、下位の3位階は奉仕者です。それぞれの位階には以下のような性質がありました。
出典 ミトラス秘儀と12星座神話:神秘主義思想史:SSブログ

 

ミトラス秘儀と12星座神話:神秘主義思想史:SSブログ

 

古代知恵と「賢者の石」の秘儀!

 

・中期プラトン主義

 

ローマ時代のプラトン主義思想家達は総称して中期プラトン主義と呼ばれます。
出典 中期プラトン主義:神秘主義思想史:SSブログ

 

宇宙を12面体と考えるアルビノスは、獣帯を数学的に30度づつに12分割しました。

アルビノスはダイモンの役割を存在の階の中ではっきりと位置付けました。
ダイモンは月下の神霊的存存在ですが、最高神の命令で月下の生物達を導く存在です。

彼は輪廻や人間の運命についてはっきりとした思想を展開しました。
人間は過った判断によって地上に受肉し、輪廻する存在です。
そして、自由意志によって行動しますが、その行為の結果は運命的に決定されます。
この考え方はインドの輪廻思想とほとんど同じですが、ストア派の摂理に従う運命論に対して主張されたものです。
出典 中期プラトン主義:神秘主義思想史:SSブログ

 

中期プラトン主義:神秘主義思想史:SSブログ

 

唯一の真なる存在はイデア、つまり普遍にして完全な範型であり、知覚の対象となる個々の物はイデアの不完全な模造であるとされる。知覚の対象は大抵絶え間ない変化に巻き込まれ、そのために本当の存在を奪われる[1]。それぞれの数のイデアは個々の知覚の対象に由来しうる普遍的な構想としての数によって定義される[1]。
出典 プラトニズム - Wikipedia

 

プラトニズム - Wikipedia