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「望むものをなんでも与えよう」と言われた哲学者ディオゲネス「日が遮られるからそこをどいてほしい」

サムネイル画像は、ラファエロ作「アテナイの学堂」に見るディオゲネス。中央の階段付近でだらしなく腰掛けている。

 

▽ 犬儒派キュニコス派

 

犬儒派キュニコス派)の思想を体現して犬のような生活を送り、「犬のディオゲネス」と言われた。また、大樽を住処にしていたので「樽のディオゲネス」とも言われた。
出典 ディオゲネス (犬儒学派) - Wikipedia

 

ディオゲネス (犬儒学派) - Wikipedia

 

前4世紀、ギリシアのポリス時代末期にあらわれた哲学者の一派。ソクラテスの流れを汲み、ポリス社会の制度や文化を人為的なものとして否定し、動物の生き方を理想としたので犬儒派と言われた。ヘレニズム時代にも存続し、ストア派の哲学にも影響を与えた。
出典 ディオゲネス/犬儒学派

 

ディオゲネス/犬儒学派

 

▽ 日が遮られるからそこをどいてほしい

 

ギリシアコリントスに滞在しているときには,現地にやってきたアレクサンドロス大王から「何でも望むものを与えよう」との申し出を受けたが,それに対する返事は「日が遮られるからそこをどいてほしい」というものだった。

また,あるときには,白昼にランプに灯をともして人通りの多い広場を歩き,いったい何をしているのかと尋ねられると,「私は人間を探しているのだ」と答えた。
出典 ディオゲネス - 世界の歴史上の思想 - 世界の文化史のミュージアム

 

ディオゲネス - 世界の歴史上の思想 - 世界の文化史のミュージアム

 

▽ 社会通念を無価値と考えるシニシズム冷笑主義

 

・彼を豪邸に招待した家主が、ここでは唾を吐かないようにと注意すると、家主に痰を吐き掛け、「他に汚い場所が見付からないので」と答えた。

・性質の悪い男が玄関に「悪人は入るべからず」と書くと、「家主はどうやって入るのだ」と問うた。

・運動は存在しないと言う哲学者の前で、彼は立ち上がり歩き回った。

プラトンが「人間とは羽のない二足歩行の動物である」と講じると、羽をむしった鶏をひっさげ教室に入り、「これが人間だ」と見せつけた。

・祈願する人に向かって、「自分にとって都合の善いことを願っているのであって、真実に善いことではない」と非難した。

・悪夢に脅える人に対し、「目覚めている時の行動については何も考えないくせに、眠りの中の幻には大騒ぎする」と言った。

・下僕に靴を履かせている主人に対し、「あなたは鼻まで拭ってもらわなければ幸せでないらしい。しかしそれは手足が不自由になった時だろうに」

・逃亡した奴隷を捜索する者に対し、「奴隷は主人なしに生きていけるのに、主人は奴隷なしでは生きられないとは」と言った。
出典 犬儒学派、樽のディオゲネスの哲学。真のシニシズムとは。簡単に分かりやすく解説、要約する。 | コテンto名著

 

犬儒学派、樽のディオゲネスの哲学。真のシニシズムとは。簡単に分かりやすく解説、要約する。 | コテンto名著

 

【「プラトンの授業なんて暇つぶしだよ」あの大御所に噛み付いたディオゲネス】 | BEST T!MESコラム

 

かの金持ちは財産を所有するにあらず、
奴の財産が奴を所有するなり
出典 ディオゲネス(樽のディオゲネス) - かの金持ちは財産を所有するにあらず、...

 

ディオゲネス(樽のディオゲネス)の名言

 

「樽のディオゲネス」の生き方【アレキサンダー大王との逸話・その他】

 

ディオゲネスの師 アンティステネス

 

犬儒学(キュニコス)派の祖アンティステネス【犬儒学の由来】

 

ディオゲネスの弟子 クラテス

 

ディオゲネスの弟子でストア派のゼノンの師である犬儒派のクラテス

 

▽ クラテスの弟子 ゼノア

 

ストア派哲学の創始者ゼノンの生涯と言葉【ストア派の由来】