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スーフィーの物語(イドリース・シャー著)

日常の世界のあらゆる時と場所に不可視の世界が浸透している。・・・日常世界への「不可視の世界」の関与に人々が気付かないのは、出来事の原因を知っていると思い込んでいるからである(226

 

100匹の羊を連れて牧場に行き、すべての羊たちを死なせてしまったお前にあのときセビーリャの国を任せていたなら、いまごろあの国には一軒の建物さえ残っていなかっただろう(232)(時間に関する考察)

 

物事はお互いに関連しあって生じる。人々はそれが、ある決まりきった因果関係でしか生じないと思い込んでいるが、それ以外の、思いもよらない繋がりによって生じることもある。(249)

 

あなたが、永遠に自覚できない偏見と呼ばれる病を患っていて、その病に思考を支配され、道を歩むのを阻まれているというのはわかります。(257)

 

現象界への執着がおまえの進歩をさまたげてきた。(259)

 

「特別の知覚力」を発達させないかぎり、その不可視のプロセスをとたえることは不可能である(259)

 

ダービッシュによれば、物質的な恩恵を得ることが当人にとってもスーフィーの道にとっても有益であれば、人はそれを手に入れることができるし、超自然的な恩恵もまた、

それを正しく用いる修行者の能力に応じて考えられるのである。(261)

 

それよりもまずあなたは、時間や不思議な徴のことについて学ぶべきだ(273)

 

誰もがハディルに会うことができるものの、その出会いは、その目的が正当な場合にのみ実り豊かなものになる(290)

 

ハディルの訪れは、「その人間の本質に応じて、程度と時間が定められている」とも言われています。(291)

 

認識のための新しい器官は、必要の結果、生じる。おお、それゆえに、人間よ。

お前の認識を高めるために、必要性を増大させよ。(293)

 

スーフィーの導師は精神的な発展が遂げられるように弟子たちを導くが、そのさいに不可欠なのが、「人生の隠れた次元」に関する知識である。(305)

 

馬車(310~311)

 

それこそ、<死ぬ前に死ね>という神秘的な諺の意味である。真の恵みは人の死後にくるものであり、市の前にくるものではない。その死ですら、人の助けなしには不可能なのだ。(319)