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地震の前には、電波時計などの精密な時計が狂う?

地震の前には、電波時計のような精密な時計が狂う、という情報もあるようです。

 

電波時計

阪神大震災の前には、電波時計のおかしな異変が起きている。日本の標準時間は、超高精度のセシュウム原子時計をベースとして、その時刻信号を電波時計が受信し、正確な時刻を表示している。この電波時計が、地震の前に異変を起こしたのである。

地震の一週間ほど前から、大阪で一日約二秒の遅れが生じたというのである。

そして、正しい時間に合わせても、そのうちまた二秒の遅れがでてきたというのだ。正確を期さなければならないはずの電波時計に、異常が起こったのである。

大地震の前兆こんな現象が危ない―動物・植物・気象・家電製品…に起こる兆候 (プレイブックス)

 

 

セシウム原子時計について、調べてみると、誤差は、高精度のもので、3000万年に1秒、精度が低いものでも、3000年に1秒の誤差なのだそうです。

1週間に2秒狂う、というのがいかに大きなズレであるかがわかります。

 

ja.wikipedia.org

 

 

ブログを検索してみると、地震の前に、電波時計が狂った、という記事があるようです。

ameblo.jp

 

natukusa-fuyunami.way-nifty.com

 

 

 

強い電磁波の影響ではないか、と詳しく説明されているブログを読みながら、なるほど、と頷きながら読んでしまいました。

 

地震の前触れとして、リモコンが効かなくなるとか、時計が狂うとかそういう現象を耳にすることがあります。これらに共通するのは、いずれも30~40kHz付近の信号を扱うものだったりします。例えば、リモコンは一般的には40kHzで変調した赤外線の信号にデータを乗せて伝送しますが、リモコンの受信機側にその周波数帯の強い電磁波が照射されるとうまく信号が伝わらなくなることが容易に推定できます。同様に、時計も32.768kHzの水晶振動子を元に動作させますが、これも同じ周波数帯の強い電磁波に晒されると誤動作することが予想されます。

tomono.tokyo

 

 

サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ

 

先日書いた電波と地震の関係の記事でも、地震前の電波障害について、FMラジオは影響を受けづらいが、AMラジオは受けやすい、という傾向がみられるのです。

30k~40kHz・・リモコン、電波時計など、超長周波

300k~3MHz・・AMラジオ、中波

30M~300MHz・・FMラジオ、超短波

 

これまでに集めた情報では、周波数が高い電波(周期が短い)は、影響を受けづらい、または地震前に電波がよく飛ぶようになる。周波数が低い電波(周期が長い)は、影響を受けやすく、地震前に、雑音が入る、まったく受信できなくなる、などの影響があるようです。

 

kondatetanaka.hatenablog.com

 

 

ほかにも、地震と時計に関するいくつかの記述を見つけました。

 

電子時計

阪神大震災の前には、SF現象のようなことが起こっている。株式を売買する証券会社の電子時計がいくつもおかしくなって、問題になったというアングラ情報も寄せられた。

大地震の前兆こんな現象が危ない―動物・植物・気象・家電製品…に起こる兆候 (プレイブックス)

 

10月1日に、「原因不明のシステムトラブルによる東京証券取引所の終日売買停止」という事件がありましたが、横浜・横須賀周辺の広範囲にわたる頻繁な異臭騒ぎとは、意外と無関係ではないのかもしれません。

 

www3.nhk.or.jp

 

 

クオーク時計

ほかにも、地震の前日、芦屋市の婦人は、クオーツの時計が突然止まり、逆に回ったことを不思議に思った。地震の後、再び動きはじめたというのである。

また、中国で多くの犠牲を出した唐山地震の九時間前にも、時計に変調が起こっている。震源地から一六〇キロも離れた北京で、デジタル時計が突然止まったり、動いたりした。

大地震の前兆こんな現象が危ない―動物・植物・気象・家電製品…に起こる兆候 (プレイブックス)

 

さきほどのブログで詳しく解説されているように、水晶を用いたクオーツ時計は、30kHZ前後の電波の影響を受けやすいため、地震の前兆としての異常が出る、ということかもしれません。

 

時計も32.768kHzの水晶振動子を元に動作させますが、これも同じ周波数帯の強い電磁波に晒されると誤動作することが予想されます。

ちょっと不思議な現象(地震の前触れ?) – ともの技術メモ

 

 

 

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ライムルさんによる写真ACからの写真

 

 

地震発光のメカニズム

サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ

 

地震発生の発光現象については、何回かブログに書いてきたのですが、「地震との因果関係」や、「発生のメカニズム」はよくわかっていません。

 

kondatetanaka.hatenablog.com

 

kondatetanaka.hatenablog.com

 

実際は、「発光は地震で起こっているとは言えない」と考えている研究者もいるようです。

よく指摘されているのが、「地震雲」や「月が赤く見えた」というような証言と同じように、大地震があったので、あとになって考えてみれば、あれは前兆だったのかも、という人間心理による影響です。

www.sci.hokudai.ac.jp

 

ただ、現在は、発光現象の写真や動画も確認されているので、地震による発行現象はある、という前提で、メカニズムに関する文献を調べてみました。

 

 

電磁波説

地震の前に、地殻が破壊されていくとき、パルス的な電場や電磁波電場が発生する。

この電場の発生によって、大気中の電子が加速され、大気分子と衝突する。

この大気分子が高いエネルギー状態にまで高められ光を放つ。

雷の放電と同じである。

もう少し具体的に説明すると、電磁波電場が大気中に生まれると、電子は大きなエネルギーを持つのである。

電場で加速された電子が15エレクトロンボルト以上のエネルギーを持ったとき、大気分子を電離してしまう。

この大気分子の電離が連続して起こる現象を「電子なだれ(アヴェラチェ)というが、これが大気の絶縁破壊である。

このとき放電現象がはじまり、さらに強くなると「火花放電」まで至るのだ。

 

断層噴出物の発光説

断層から噴出された塵が気流の中で衝突し、このとき摩擦熱が発生する。この熱が発光をもたらす。

 

帯電エアロゾル

0.01~10ミクロンの微粒子に電荷が付着したものが帯電エアロゾルであり、この帯電エアロゾルが中性になるときに発光が起こる。

 

 

参考文献

 

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

wired.jp

 

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久しぶりに新型コロナのニュースを調べる

サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ

夏場に、新型コロナウイルスの感染が広がって、1日1500人ぐらいまで感染者がでたりしましたが、重症者数や死者数が、それほど増えなかったので、なんとなく、これは本当に風邪なんじゃないか、とか、感染しても大したことないんじゃないか、っていうイメージが広がっているような気がします。

 

実際、人に感染するコロナウイルスは7種類あるらしく、そのうちの4種類は、通常の風邪のウイルスなので、風邪と見わけがつかなかったとしても、不思議ではありません。

久しぶりに新型コロナウイルスのニュースをいろいろ調べてみました。

 

最近分かった5つの特徴

www.bbc.com

2分ぐらいの動画ニュースです。

一番気になったのが、飛沫だけが感染経路ではない、というところです。いわゆるエアロゾルという小さな水蒸気状のつぶつぶになって、空気中を漂って感染する、というもので、「2メートルの距離をとったとしても感染防止に効果はないかもしれない」というような内容です。

ただ、これが事実だとすれば、人口が密集している日本ではもっと感染が広がっているはずなので、実際にそうなのかは疑問です。

 

他のワクチンや免疫が、新型コロナウイルスに対して防御機能を果たしているのかもしれないが、具体的には不明、とのことでした。

 

「感染者の25~80%が、無症状か軽症」というところがあって、数字に開きがありすぎて、1年たってもあまり解明が進んでいなさそうな印象をうけました。

 

 

長引くコロナウイルスの影響

www.bbc.com

症状は、大きく4つに分けられるという。

  • 肺と心臓への恒久的な臓器障害
  • 集中治療後症候群
  • ウイルス感染後疲労症候群
  • COVID-19の症状持続

こうした症状が出るのは、重症のCOVID-19で長期入院した人に限らず、軽症だったり、検査も陽性診断も受けたことのない人にも可能性があるという。

 

今、気にしている人が多いのは、新型コロナウイルスの後遺症はどうなんだろう、ということかもしれません。

普通は、後遺症というと、重症だったの人の症状が残って完治しない、というイメージだと思いますが、軽症でも後遺症が残る?というのがどういう状態なのかがよくわかりませんでした。

ただ、さすがに無症状の人には後遺症はないだろうと思います。

本体の症状がないのに、後遺症がでる、っていうのはさすがに変ですからね。

 

 

NHKも後遺症の報道、4分の1の人に脱毛症

www3.nhk.or.jp

 

この中で追加で調査できた58人のうち、ほぼ4分の1にあたる男性9人、女性5人のあわせて14人は、発症から2か月ほどのちに脱毛症になったということです。

 

脱毛症は、エボラ出血熱デング熱から回復したあとでも報告されているということですが、研究を行った森岡慎一郎医師は、「治療が長引いたことによる心理的なストレスが引き金になった可能性もある。今後も調査を続け、後遺症が出るリスクの要因を明らかにしていきたい」と話しています。

 

調査できた人の4分の1ということで、新型コロナに感染して症状が出て入院した人で、そのうちでさらに追跡調査できた人の4分の1なので、実際にどのくらいの割合で脱毛症になるのかもわかりませんが、実際に、脱毛症の後遺症がある、と考えてよさそうです。

心理的ストレスが原因かも、と指摘されていますが、さすがに心理的ストレスが原因の脱毛と考えるには、割合が高すぎると思います。

 

新型コロナウイルスの初期の報道では、ウイルスの構造が、免疫不全症候群(エイズ)に似ているという報道があったのを思い出しました。

 

 

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宇宙から観測された「銀の雲」と温度上昇

サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ

438日間の超長期滞在を含め、合計で678日間滞在した、ワレリー・ポリャコフの記録の中に、宇宙から観測された「銀の雲(silvery clouds)」の記録があります。

 

ja.wikipedia.org

 

 

宇宙から観測された「銀の雲」の記録

1988年の飛行では、最初のうちは見えなかった。見るべき銀雲がなかったのか、あるいは私がまだ銀雲を見分けられなかったからかはわからない。銀雲とは通常の雲の層と広がりの、切れ目のことだと私は思っていた。そしてもっと経験のある仲間に何度となくたずねた。「あれこそ銀雲じゃないのか?」とたずねると。彼らは「のぞき窓」からちらっと見て、いつもこう言った。「いや、あれは銀雲じゃないよ。銀雲はいったん見たら一生忘れられないし、絶対にほかのものと間違えることはない」

 

ついに私が銀雲を見て、そのことを仲間に知らせると、皆ひどく興奮した。銀雲は実際、非常に興味深い、かなり珍しい現象だからだ。それを見ようと全員が集まり、写真機をビデオカメラを用意した。そして銀雲の見えている限り写真を撮りフィルムに納めた。

 

それから全員で持ち場に戻り、そのエピソードのことは忘れていた。しかしその日の夕方、地上との定時交信で、強烈な地震アルメニアを襲って大破壊を起こし、多数の犠牲者が出たと告げられた。

出典:地球を離れた2年間―人類の夢、火星への挑戦

 

ロサンゼルスの大地震前に観測された銀の雲

  それからもうひとつ忘れられない現象がある。それは"銀色の雲"のことで、地上で起きる災害と関連があると言われている。先輩の宇宙飛行士たちもこの銀色の雲に注目し記録に残して、後続の宇宙飛行士たちにもこれに注目するように呼びかけている。

 それは不思議な雲だ。銀色の雲という、まことにロマンチックの名前は、地表が円形になる地平線上の60キロメートルから70キロメートルの上空にしか現れないところからきている。

 

こうして1988年も12月7日となった朝方、わたしはミールの右側の窓から、何やら不思議な紡錘状をした銀色のものが、広大な距離に広がっているのを発見した。高さは実際に60キロメートルから70キロメートルかと思われた。これを見た瞬間、わたしはこれこそ銀色の雲だと信じて疑わなかった。

 

 2回目のフライトの際には、ロケットが打ち上げられ、安定飛行状態にはいるやいなや、巨大な銀色の雲を目にし、不吉な感情に襲われた。少なくともわたしのなかでは、銀色の雲は地上のどこかの災害の前兆であるという理解ができあがっていたのだ。
 問題は、この銀色の雲の位置を判定するのは、非常に難しいということだ。雲は遠い地平線上に見えているのだが、ひとつの窓から見える視界は2000キロメートルなので、その雲がどこからわきあがり、どの地域に広がっているのかを判定することは至難の技なのだ。
 しかし、ステーションに着くまでの間に、管制センターとの無線交信によって、アメリカ合衆国ロサンジェルス市か、あるいはその近郊地域に大型の地震が発生し、大きな被害が出ているというニュースが伝えられた。

 

出典:地球を離れた2年間―人類の夢、火星への挑戦

 

www.sems-tokaiuniv.jp

 

 

地震の前は高温多湿になる?

阪神大震災の前兆証言を記録した書籍(前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分)にも、1995年1月はかなり暖かかった、という証言の記録が載っていました。

 

地震の前の赤外線写真からは、画像処理によって断層線に沿って温度上昇が確認される。雲にまでならない水蒸気のために、温室効果で局所的に温度が上昇するのかもしれない。地震前に高温多湿になるという言い伝えと合っている。

出典:大地震の前兆こんな現象が危ない―動物・植物・気象・家電製品…に起こる兆候 (プレイブックス)

 

 

 

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コロナ感染者のテクニカル分析(2020/10/23)

サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ

コロナ感染者の推移を株価予測テクニカルの手法で、分析しています。

 

10月23日までの感染者の分析

10月23日の感染者数は、748人でした。(NHKコロナ関連サイト調べ)

新型コロナウイルス 日本国内の感染者数・死者数・重症者数データ|NHK特設サイト

 

移動平均法による予測

金曜日は感染者数の報告が多い傾向がありますが、すべての移動平均線を突破する形になっており、株価のテクニカルサインでいうと、完全な買いサイン(上昇サイン)ということになります。

 

感染者数 748人

9日移動平均 557.4人

25日移動平均 574.4人

75日移動平均 628.25人

 

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黄色:9日平均  水色:25日平均  紫:75日平均 棒グラフ:日々の感染者数

 

ここ数日、フランスでの感染拡大も報道されており、新たな局面に入っている可能性が高いと思います。

www3.nhk.or.jp

 

呼吸器ウイルス感染症は、通常は湿度の高い夏場は流行しませんが、それでも新型コロナウイルスの感染者が増加する局面があったことを考えると、冬場は警戒が必要だと思います。

 

テクニカル分析でみると、25日移動平均と75日移動平均の差が▼92にまで縮小してきています。

25日移動平均が75日移動平均を上回る形は、グランビルの法則という有名な株価のチャートの法則で、ゴールデンクロス、というものになり、典型的な上昇サインになります。ゴールデンクロスというのは、株価上昇の局面を指す言葉で、感染者の増加を喜んでいるわけではないので、為念)

 

だいたいの予想ですが、10月27日前後にゴールデンクロスする可能性が高いです。

 

平滑移動平均による予測

 まず、平滑移動平均線による分析です。

 

平滑移動平均の解説は以下のサイトが詳しいです。私は小次郎先生のサイトでテクニカル分析を勉強して、MACD一目均衡表がわかるようになりました。

fu.minkabu.jp

 

ピンクが12日平滑移動平均線、青が26日平滑移動平均線です。

動きが収斂してきているのがわかります。

12日平滑移動平均:568.36

26日平滑移動平均:546.29

 

株価の動きだと、だいたい動きが収斂すると次は大きな動きになるという法則があります。

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MACD(マックディー)による予測

MACDの詳しい解説は以下のサイトでご覧ください。

www.avatrade.co.jp

 

8月26日からシグナルはマイナスになっていたのですが、58日ぶりに10月22日にシグナルがプラスに転じています。

この数値からも感染拡大局面に入ってきているのがわかります。

MACD:22.07

シグナル:4.88

オシレーター:17.19

 

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青:MACD 赤:シグナル 黄色:オシレーター

 

 

シグナルを底にして、MACDが上昇していっているのがわかります。

ホメロスの「イリアス物語」とドローンの語源

ホメロスの「イーリアス物語」を読んでいます

先日から、ずっと読みたかったホメロスイーリアスというトロイヤ戦争(ギリシャとトロイヤの戦争)の物語を読んでいます。

 

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rinkotoさんによる写真ACからの写真 (トロイヤ遺跡遠景)

 

 トロイヤ戦争とか、トロイの木馬アキレウスオデッセウスなどの言葉はなんとなく聞いたことはあるけど、どんな話かは知らない、という方が多いのではないでしょう。

だいたい海外の古典の本は、難解で読みづらいものですが、岩波少年文庫の本で読んでいるので、読みやすいです。海外の古典は読んでみたいけど、難しいからなーという方は、岩波少年文庫はお勧めです。

 

ホメーロスの イーリアス物語 (岩波少年文庫)

ホメーロスの イーリアス物語 (岩波少年文庫)

 

 

サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ

 

「ドローン」という名前のスパイが登場する。

途中まで読み進めると、ちょい役で「ドローン」という人物が出てきます。

トロイヤのスパイで、夜陰にまぎれてギリシャ軍の偵察に行って、ディオメデスとオデッセウスとあっけなく殺されてしまう、という人物です。

 

ja.wikipedia.org

 

もしかして、ドローンの語源って、イリアスからきてるのかな、と思って、ちょっと調べてみました。

① ドローンには、雄のハチという意味がある

ドローンとは?ドローンの語源など素朴なギモンを簡単解決!

 

② もともとイギリスの訓練用の無人機「ターゲットドローン」が由来

ドローンの由来は?興味深い意外な歴史 | DRONE BORG

 

ちなみに、「イーリアス物語」(岩波少年文庫)のドローンの解説は、次のようなものです。(368ページ)

 

ヘクトールギリシャ軍の野営陣地をさぐるためにつかわしたスパイ。逆にオデッセウスとディオメーデースにとらえられて、殺された。

ホメーロスの イーリアス物語 (岩波少年文庫)

 

最初読んだときに、なんでまた、こんな縁起でもない人物の名前を、商品名にしたんだろうか、と思ったんですが、もともと軍事訓練用の標的になる無人機だった、ということなら、話の内容として、なるほどなあ、という感じがします。

 

トロイヤ戦争はホメロスの創作だと考えられていた

トロイヤ遺跡といえば、シュリーマンが発掘したことが有名ですが、当初は、ホメロスの物語は、空想上のものと考えられていたのですが、シュリーマンがそれは実際の物語なのだ、という信念のもとに発掘して発見したのは有名な話です。

ja.wikipedia.org

 

イーリアス物語」のまえがきには、このような文章が載っていました。

 

ホメーロスがこれらの叙事詩を物語ったのは、いまからおよそ三千年もむかし―すくなくとも、トロイアが陥落してから四百年後のことでしたから、これらの叙事詩に耳をかたむけた人たちは、その物語についても、そこに登場する人物についても、よく知りつくてしていたことでしょう。

 

今から少なくとも3,400年前にこんな物語があって、それが語り継がれ、読み継がれているんだなあ、と思うと、人間の歴史の壮大さを感じます。

 

 

 

 

 

 

水木しげる氏の「神秘家列伝」シリーズ

あまり漫画は読まないのですが、最近よく「神秘家列伝」という故・水木しげるさんの漫画を読んでいます。水木しげるさんといえば、「ゲゲゲの鬼太郎」で有名です。

 

昨日、3巻を読んだのですが、「出口王仁三郎」(でぐち おにざぶろう)役小角」(えんのおづぬ)・「井上円了」の解説でした。

 

役小角(えんのおづぬ)は、田中陽希さんの番組で時々言及される「役行者」(えんのぎょうじゃ)のことで、修験道の元を作った人と言われています。

ja.wikipedia.org

 

井上円了さんは、東洋大学創始者で、日本中の妖怪物語を集めて、一つ一つ唯物的視点で論破して、目に見えないものはない、というような思想を広めていった人、というようなことが書いてありました。

 

 

出口 王仁三郎(でぐち おにざぶろう)

出口王仁三郎さんはちょっと興味があったので、詳しく書きたいと思います。

出口王仁三郎は、出口なお、とともに、大本教を始めた方で、宗教やオカルトの世界では有名で、日本の新興宗教の始祖と言っても過言ではないぐらいの方だと思います。

 

ja.wikipedia.org

 

大本教は日本の新興宗教の元のような存在で、「生長の家」の谷口雅春さんや、真光系教団のもとになっている「世界真光文明教団」の岡田光玉(岡田 良一)さんも、大本教と関係がある方だったようです。

 

生長の家の教典である「生命の実相」は、有名な本で、私も4冊ほど読んだことがあります。「生命の実相」という本には、唯物論と唯心論のことが書いてあって、なかなか勉強になりました。

 

ja.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

 

大本教は、「お筆先」と言われる自動書記という方法で、出口なおさんや、王仁三郎さんが、神や霊と交信して、メッセージを受け取るのだそうです。

有名な教典として、「霊界物語」というものがあって、かなり長いものですが、ネットでも無料で読めます。

私も少しずつですが、読んでいます。

 

reikaimonogatari.net

 

 

天理教聖典も、同じ自動書記で書かれたと聞いたことがあります。

1900年近辺は、神や霊との交信、心霊現象、超能力(千里眼など)みたいなものが世界的に流行していたみたいで、調べてみるとなかなか面白いです。

1919年から始まる世界大戦などの大きな動きをもしかしたら、霊的な世界が先に察知して、それの影響を受ける人もいたのかなあ、などと考えてみたりしています。

 

霊界物語に関する記述が78~80ページにあって、

「全81巻83冊、原稿用紙にして6万枚」

王仁三郎さんはこれを寝ながら口述していた、おそらく入神状態で口述していたのだろう。すなわち神がかっていたのだ」

「霊界にては時間、空間を超越し、遠近、大小の区別なく、古今東西の霊界の出来事は、いずれも平面的に霊眼に映る」

「物語の解釈は120通りもある」

霊界物語は、時間、空間を超越した壮大なドラマであり、人間が霊体として存在した35万年前の地球の歴史であると同時に未来世界の予言の書」

霊界物語には、関東大震災を予言したものもある」

王仁三郎は「幽の神がかり」と呼ばれる状態にあって・・思いのままに個人的無意識から集合的無意識へとつきぬけることができたのであろう」

 

と書いてありました。

 

解説は、佐野史郎さんが書いていて、

P300という脳波から、細胞に記憶された情報を引き出すという精度の高い「ウソ発見器」ができるなんてことを調べていたが、その走破を受信する機械さえあれば、コンピュータで言語や映像に変換も可能だという。機械で受信せずとも、テレパシーなんぞ、あって当たり前と科学的に解明されてしまったようなものではないか。

という記述もありました。

 

オカルトや目に見えない世界に興味がある方におすすめです。

 

神秘家列伝 其ノ参 (角川文庫)

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