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宇宙から観測された「銀の雲」と温度上昇

サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ

438日間の超長期滞在を含め、合計で678日間滞在した、ワレリー・ポリャコフの記録の中に、宇宙から観測された「銀の雲(silvery clouds)」の記録があります。

 

ja.wikipedia.org

 

 

宇宙から観測された「銀の雲」の記録

1988年の飛行では、最初のうちは見えなかった。見るべき銀雲がなかったのか、あるいは私がまだ銀雲を見分けられなかったからかはわからない。銀雲とは通常の雲の層と広がりの、切れ目のことだと私は思っていた。そしてもっと経験のある仲間に何度となくたずねた。「あれこそ銀雲じゃないのか?」とたずねると。彼らは「のぞき窓」からちらっと見て、いつもこう言った。「いや、あれは銀雲じゃないよ。銀雲はいったん見たら一生忘れられないし、絶対にほかのものと間違えることはない」

 

ついに私が銀雲を見て、そのことを仲間に知らせると、皆ひどく興奮した。銀雲は実際、非常に興味深い、かなり珍しい現象だからだ。それを見ようと全員が集まり、写真機をビデオカメラを用意した。そして銀雲の見えている限り写真を撮りフィルムに納めた。

 

それから全員で持ち場に戻り、そのエピソードのことは忘れていた。しかしその日の夕方、地上との定時交信で、強烈な地震アルメニアを襲って大破壊を起こし、多数の犠牲者が出たと告げられた。

出典:地球を離れた2年間―人類の夢、火星への挑戦

 

ロサンゼルスの大地震前に観測された銀の雲

  それからもうひとつ忘れられない現象がある。それは"銀色の雲"のことで、地上で起きる災害と関連があると言われている。先輩の宇宙飛行士たちもこの銀色の雲に注目し記録に残して、後続の宇宙飛行士たちにもこれに注目するように呼びかけている。

 それは不思議な雲だ。銀色の雲という、まことにロマンチックの名前は、地表が円形になる地平線上の60キロメートルから70キロメートルの上空にしか現れないところからきている。

 

こうして1988年も12月7日となった朝方、わたしはミールの右側の窓から、何やら不思議な紡錘状をした銀色のものが、広大な距離に広がっているのを発見した。高さは実際に60キロメートルから70キロメートルかと思われた。これを見た瞬間、わたしはこれこそ銀色の雲だと信じて疑わなかった。

 

 2回目のフライトの際には、ロケットが打ち上げられ、安定飛行状態にはいるやいなや、巨大な銀色の雲を目にし、不吉な感情に襲われた。少なくともわたしのなかでは、銀色の雲は地上のどこかの災害の前兆であるという理解ができあがっていたのだ。
 問題は、この銀色の雲の位置を判定するのは、非常に難しいということだ。雲は遠い地平線上に見えているのだが、ひとつの窓から見える視界は2000キロメートルなので、その雲がどこからわきあがり、どの地域に広がっているのかを判定することは至難の技なのだ。
 しかし、ステーションに着くまでの間に、管制センターとの無線交信によって、アメリカ合衆国ロサンジェルス市か、あるいはその近郊地域に大型の地震が発生し、大きな被害が出ているというニュースが伝えられた。

 

出典:地球を離れた2年間―人類の夢、火星への挑戦

 

www.sems-tokaiuniv.jp

 

 

地震の前は高温多湿になる?

阪神大震災の前兆証言を記録した書籍(前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分)にも、1995年1月はかなり暖かかった、という証言の記録が載っていました。

 

地震の前の赤外線写真からは、画像処理によって断層線に沿って温度上昇が確認される。雲にまでならない水蒸気のために、温室効果で局所的に温度が上昇するのかもしれない。地震前に高温多湿になるという言い伝えと合っている。

出典:大地震の前兆こんな現象が危ない―動物・植物・気象・家電製品…に起こる兆候 (プレイブックス)

 

 

 

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