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水木しげる氏の「神秘家列伝」シリーズ

あまり漫画は読まないのですが、最近よく「神秘家列伝」という故・水木しげるさんの漫画を読んでいます。水木しげるさんといえば、「ゲゲゲの鬼太郎」で有名です。

 

昨日、3巻を読んだのですが、「出口王仁三郎」(でぐち おにざぶろう)役小角」(えんのおづぬ)・「井上円了」の解説でした。

 

役小角(えんのおづぬ)は、田中陽希さんの番組で時々言及される「役行者」(えんのぎょうじゃ)のことで、修験道の元を作った人と言われています。

ja.wikipedia.org

 

井上円了さんは、東洋大学創始者で、日本中の妖怪物語を集めて、一つ一つ唯物的視点で論破して、目に見えないものはない、というような思想を広めていった人、というようなことが書いてありました。

 

 

出口 王仁三郎(でぐち おにざぶろう)

出口王仁三郎さんはちょっと興味があったので、詳しく書きたいと思います。

出口王仁三郎は、出口なお、とともに、大本教を始めた方で、宗教やオカルトの世界では有名で、日本の新興宗教の始祖と言っても過言ではないぐらいの方だと思います。

 

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大本教は日本の新興宗教の元のような存在で、「生長の家」の谷口雅春さんや、真光系教団のもとになっている「世界真光文明教団」の岡田光玉(岡田 良一)さんも、大本教と関係がある方だったようです。

 

生長の家の教典である「生命の実相」は、有名な本で、私も4冊ほど読んだことがあります。「生命の実相」という本には、唯物論と唯心論のことが書いてあって、なかなか勉強になりました。

 

ja.wikipedia.org

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大本教は、「お筆先」と言われる自動書記という方法で、出口なおさんや、王仁三郎さんが、神や霊と交信して、メッセージを受け取るのだそうです。

有名な教典として、「霊界物語」というものがあって、かなり長いものですが、ネットでも無料で読めます。

私も少しずつですが、読んでいます。

 

reikaimonogatari.net

 

 

天理教聖典も、同じ自動書記で書かれたと聞いたことがあります。

1900年近辺は、神や霊との交信、心霊現象、超能力(千里眼など)みたいなものが世界的に流行していたみたいで、調べてみるとなかなか面白いです。

1919年から始まる世界大戦などの大きな動きをもしかしたら、霊的な世界が先に察知して、それの影響を受ける人もいたのかなあ、などと考えてみたりしています。

 

霊界物語に関する記述が78~80ページにあって、

「全81巻83冊、原稿用紙にして6万枚」

王仁三郎さんはこれを寝ながら口述していた、おそらく入神状態で口述していたのだろう。すなわち神がかっていたのだ」

「霊界にては時間、空間を超越し、遠近、大小の区別なく、古今東西の霊界の出来事は、いずれも平面的に霊眼に映る」

「物語の解釈は120通りもある」

霊界物語は、時間、空間を超越した壮大なドラマであり、人間が霊体として存在した35万年前の地球の歴史であると同時に未来世界の予言の書」

霊界物語には、関東大震災を予言したものもある」

王仁三郎は「幽の神がかり」と呼ばれる状態にあって・・思いのままに個人的無意識から集合的無意識へとつきぬけることができたのであろう」

 

と書いてありました。

 

解説は、佐野史郎さんが書いていて、

P300という脳波から、細胞に記憶された情報を引き出すという精度の高い「ウソ発見器」ができるなんてことを調べていたが、その走破を受信する機械さえあれば、コンピュータで言語や映像に変換も可能だという。機械で受信せずとも、テレパシーなんぞ、あって当たり前と科学的に解明されてしまったようなものではないか。

という記述もありました。

 

オカルトや目に見えない世界に興味がある方におすすめです。

 

神秘家列伝 其ノ参 (角川文庫)

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