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「老子」新訳

この無限の空間(名のない領域)を、仮に「玄」と呼ぶ。
玄の奥にまた玄がある。
この宇宙空間から、名のある領域に出るところに、「衆妙の門」が立っている。
それは命ある万物すべてのものが出入りする門だ。(12-13・第一章)

 

「汚い」があるから「美しい」がある(14・第二章)

 

実際、道(タオ)とは、先を考えてあくせくせず、ここでのいまを安らいで暮らすことなんだよ(19・第三章)

 

道(タオ)の力がひとにじかに働くとき、それを「玄徳」と呼ぶ。
玄徳のパワーは、体と心をひとつにする。(31・第十章)

 

私は、「無為」というが、それは何もしないことじゃあない。余計なことをはするな、手当たり次第に求めないで、淡白な味の暮らしをせよ、ということさ。(150・第63章)