ホラリー占星術(いけだ笑み著)
ホラリーは、考えてみれば実に占星術的な技法である。占星術が天なるものと地なるものとの照応を示すものであると同時に「外なるもの」と「内なるもの」の照応を示すものであるとするならば、内的心理的な状況のみならず、具体的で俗的な出来事とも天は照応していなければならない。
しかし、それは科学のような客観的なかたちではなく、天地人(占星術家)が互いにまじりあい、シンボルを通して交差しあう瞬間があらわれるのである。 これはホラリーにおいて極めて典型的に示されるのである。
錬金術の格言の一つに「我らの賢者の石はもっとも卑近なところに見いだされる」といったものがある。あの煌めく星が「今必死に探している置き忘れた鍵のありか」と照応しあうというアイロニカルな交差具合においてこそ、占星術の真の神秘が感じられるのである。
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それぞれに必要なだけの時間 (クライマックスに行き着くまでの数々のシーンを積み重ねる必要があることもある。)
オスカー・ワイルド オスカー・ワイルドは、皮肉屋のことを「すべてのものの値段を知っていていかなるものの価値も知らない人間である」と描写しました。
水星と金星が合流に向けて準備しつつある今、いかなるものもそれ自体には価値がなく、想像力、創造力、思いやり、寛容さといった資質こそ貴重なのだ、という事実を忘れないようにしましょう。 「価値あるものを見極める」(5/20)