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鏡リュウジの占星術の教科書(深く未来を知る)3

運行速度が全く異なるプログレスとトランジットで、偶然にも、ともに火星と冥王星が強烈にアスペクトしていることがおわかりいただけるでしょうか。

これが僕が星のレゾナンスと呼ぶものです。(243)

 

こうした星の動きから具体的な事件や心の成長を「予言」することはできません。ホロスコープはその人に起こる内的な、あるいはそれとシンクロする外的な変化を象徴という形で映し出すだけです。・・占星術にできるのは、そのプロセスを星のシンボルによって、常識とは異なる視点から見つめて寄り添うことだけです。・・

人生という冒険の旅は、いわゆるハッピーエンドばかりではないかもしれません。けれど人生の物語がほかの人から見て「失敗」であろうと、誰にもそれを裁くことも嗤うこともできません。なぜなら、一つ一つの人生はどんなものであれ、ほかと交換のきかないかけがいのないものなのですから(253)

 

占星術では生まれた時のホロスコープは、その人の「種子」のようなものだと考えています。そこには未来の可能性が詰め込まれていて、トランジットやプログレスといった星の巡りが作り出す季節と時間とともに、芽が吹き、葉をつけ、枝を伸ばして二つと同じ物のない「樹」へと成長していきます。(254)