続・100年予測
久しぶりにいい本が読めました。
国際関係の本ですが、大半は中東の問題にさかれています。
また、最近の国際関係では、ドイツ、ロシアの話題が多いです。
ドイツとロシアが手を結ぶ、ひいてはEUとロシアが手を結ぶとなると
アメリカをしのぐユーラシア大陸の大勢力が誕生することになるからです。
アメリカのとるべき戦略は、その地域における勢力均衡だそうです。
東アジアでは、中国と日本、韓国
南アジアでは、中国とインド、パキスタン
中東では、イラン、イスラエル、エジプト
南米では、ブラジル、アルゼンチン
という感じです。
にわか景気と不景気がおこるしくみは、ごく単純だ。
景気が拡大すると、経済が容易に吸収できないほどのカネが生み出される。
この余剰資金が住宅や株式、債券に向かうと、価格は上昇し、利回りは低下する。
やがて価格は不合理な高水準に達し、そして暴落するのだ。
資金繰りがひっ迫し効率の悪い事業は撤退に追い込まれる。
効率的な企業は生き残り、再びサイクルが始まる。
近代資本主義の誕生以来、これが何度となく繰り返されてきた。(p75-76)
景気循環、つまりにわか景気と急激な不景気は、過去10年間に見られたように、
投機や金融操作によって引き起こされることもある。だが景気の拡大と縮小を
より深いレベルで起こしているのは、人口学的要因と技術革新だ。(P321)