NAVERまとめで作った記事の残骸を保存したものと読書の記録

NAVERまとめをエクスポートした記事と読書の記録

阪神・淡路大震災、関東大震災の宏観現象の記録、古代の宏観現象の記録

阪神・淡路大震災の宏観現象

 

◇淡路島南淡町沖合の定置網に、前月からマダイが大量にかかり、5日間で例年の約30倍に相当する約7トンの水揚げがあった。

北淡町富島と明石港を結ぶ高速客船の船長によると、1月15日、明石沖約2kmの海が、湯が沸いた時のように、ボコボコと波うち、16日には灰色に濁った幅約500mの帯が東西に伸びていた。濁りは地震後、2,3日続いた。

明石大橋の橋脚周辺などで操業している淡路町漁協によると、地震前日朝、普段は澄んでいる海の潮がわき上がるように茶色に濁り、コノシロが無数に海面近くまで浮かび上がってきた。

◇淡路島津名郡五色町の民家の屋根裏では、地震の2日前の夜、ネズミが大きな音を立てて走り回った(藤野晃行氏談)また、地震の数日前、北淡町のタイ釣り漁船は普段の2倍の大漁だった(漁協関係者談)

神戸製鋼所大阪支社長の岩石巽氏は、須磨区の自宅近くを散歩中、夜明け前の空が一面に強く光るのを見た直後に大揺れとなった。
出典 予知と前兆(力武常次著・近未来社

 


出典 www.amazon.co.jp

 

紀元前の記録にもある大地震の前の動物の異常行動

 

地震に先立つ動物行動を詳しく記した最古の文書は、BC373年の古代ギリシャ・コリント湾に面したアカイア地方の都市ヘリケにまつわるものだ。この年ヘリケは激烈な地震で破壊され、ついで地盤沈降が起こったため永久に海中に没してしまった。ギリシャの歴史家ディオドロスの記すところによれば、この栄華を誇った都市が視界から消えさる5日前、ネズミやヘビ、イタチ、ムカデ、ミミズ、カブトムシなどありとあらゆる動物が、群れをなして都市街道をコリア市のほうへ向かったので、ヘリケの市民はたいそう不審がったという。
出典 動物は地震を予知する(トリブッチ著・渡辺訳)

 


出典 www.amazon.co.jp

 

中国の歴史書にも登場する宏観現象

 

「293年2月4日、成都、一夜、火の光が現れ、やがて地震があった。」(華陽国志巻8)

「474年、山西省、鴈門崎城で雷のような音がし、上西から十余回音が流れてきて、音が止んでから地震が起きた」(魏志・霊微志)
出典 中国地震史話(唐錫仁編著・科学出版社)

 

寺田寅彦がまとめた宏観現象

 

1 地震動またはそれに関連するメカニカルな刺激によって、魚類がふだんと異なった行動をする。
2 地震動が、魚類が餌とするプランクトンの生息する深さに影響を与える
3 地震が、海水の化学的性質に、地下水の攪乱を通じて影響を及ぼし、ひいては、プランクトンおよび魚類に影響を与える
4 地震に伴う、あるいは先行する電気的刺激もまったく除外することはできない
出典 予知と前兆(力武常次著・近未来社

 

サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ

1923年の関東地震(M7.9)に先行する事例 地震前の鳴動音

 

「(10日くらい前)海で大砲を打っているのかと思うほど、ドドーン、ドドーンという音が致しました。これは当時、湘南地方に住んでおりました私の2,3の友人たちも皆申しておりますので確かだと思います。」(鎌倉市・明石和子)

「(7日くらい前)海岸の沖合からドーンという音と、そのあとで家屋が「ズシ、ズシ」と軋んだ。振動は数秒で止まってしまうが、これが1時間とか、時間をおいてやってきた。当時、当時連合艦隊が館山沖に停船していたこともあり、連合艦隊の実弾発射の音かもしれない。(館山市、佐野初雄)

「(2日くらい前)三浦半島では、沖合にあたって鈍い鳴動を聞いたといい、上原勇作元帥、佐藤鉄太郎中将のごとき人物から報じられているから、事実であったとみなして差し支えなかろう」(震災予防協会。那須信治 1977)
出典 予知と前兆(力武常次著・近未来社

 

1923年の関東地震(M7.9)に先行する事例 動物の異常行動

 

「(1月前)、この頃ネズミが居なくなったと母が言うので私も注意して見ていたが本当であった。地震の起こる一か月前頃であった。全く一匹もいなくなりどこへ行ったかと思う程はっきりと覚えている。」(横浜市中区不老町、原弥一)

「(10日前)、ネズミが騒がなくなった。かなり古い家だったので平常は沢山いたが急に静かになったのを覚えている。」(東京都千代田区駿河台 細川泉一郎)
出典 予知と前兆(力武常次著・近未来社

 

「(4日前)、江戸品川に「土蔵相模」という貸座敷があった、高杉晋作などの威信の志士がよく出入りした家だそうである。この家の表左口に井戸があった。そのそばに勝手口があって残飯があるためか、いつも多くのドブネズミがうろうろしていた。誰も捕えるものがいないので人が来ても逃げもしなかったそうである。大正時代に「相州桜」という名でこの店を経営していたTという人がこのことを友人に話すと、それを伝え聞いたある新聞社が鼠の写真を撮らせてくれと言ってきた。8月28日の朝のことである。ところがその日に限って鼠が一匹もいない。おかしなことがあるものだとTさんは品川の寄席に来た講演の神田伯竜師に話すと、伯竜師は「てっきり地震だぜ、安政地震の時もそうだったというから」といったそうである。この予言は見事に的中した。(東京都品川 朝日新聞
出典 予知と前兆(力武常次著・近未来社

 

「(9日くらい前)川という川へ海からイワシの大群が遡上し岸でタモを遣い、バケツ1杯くらいのイワシはなんなく獲れたほどです。その日の横浜は大騒ぎでした。川で腹を上にして死んでしまったイワシも沢山いました。」(横浜市中区、広瀬房吉)
出典 予知と前兆(力武常次著・近未来社

 

鯰絵 - Wikipedia

 

かわら版・鯰絵にみる江戸・明治の災害情報-石本コレクションから

 

その他の地震に先行する動物の異常行動

 

「ミミズ養殖歴約1年、1月14日朝、ミミズが飼育床より今までになく多量に逃げ出し、夫人と息子の3人で拾い集めて飼育床に戻した。息子は、「地震の前兆」だと盛んに言ったが、両親は他人に不安を与えるといけないことだとさとした。(静岡県昭府町、佐藤悦月(力石。1979a))
出典 予知と前兆(力武常次著・近未来社

 

「(0.5日前)地震前夜から早朝にかけて、ナマズがあばれ、水槽の水をはねあげ、とびはねて死んでいた。」(長野県松本市清水、松田行雄)

「(0.003日前)偶然、当時の朝、6年2組の児童がナマズを2匹水槽に入れた。地震の5分ほど前大きいほうの1匹が飛び出したので、また水槽に入れた。17日登校したら2匹とも飛び出して死んでいた。(連休中も自信はあった)」(岐阜県可児郡御嵩町中門前、報告者氏名不詳)
出典 予知と前兆(力武常次著・近未来社

 

動物による地震予知

 

その他の地震に先行する鳴動音の記録

 

「前年より間断なく不気味な鳴動があったといわれるが・・・。」(川根町、明治百年)

「数日前から大音が囂々と鳴ったから、人々が呆然不思議がって暮らすうちに・・・」(菊川町史)

「数日前より大音が囂々となりしかば、人身呆然感歎不思議の中に暮らしおりたり。」(河城村郷土史上巻)

地震三日前には当浜沖少し西に当たりてかみ鳴かと思ふ様にとどろの鳴事一日ケ間也。是も津浪か地震ノ前表と思はる・。」(大倉戸村東新寺 真宗平寺)

安政元年の十一月数日前から西の方の乱雲の中にドロドロと不気味な音がひっきりなしに鳴り響き、沖の方では海鉄砲と呼ぶ海底地震が轟き続けた。」(熊翠苦楽部・西長文編熊野の国の物語下)
出典 予知と前兆(力武常次著・近未来社

 

地下水異常

 

地震の数日前以前浅草御蔵前福本といへる茶店にて何故か竹を土中へ立しが、其所より水湧き出る。諸人奇として身に来れり。此事九月二十一日といふ」(安政乙卯武江地動之記下)
出典 予知と前兆(力武常次著・近未来社

 

電波の異常

 

ついで信頼に足る証言は、高橋氏の直前を走っていた茂木市在住の医師村上氏で、氏は夜勤明けで神戸市内の病院から自宅に帰宅するため、地震の約10分前に京橋インターから阪神高速3号線に乗り、ラジオのスイッチを入れたところ、大阪生駒から送信されている毎日放送(JOOR、1179kHz、50kw)が強いノイズで受信できず、不思議に思いながらそのまま走行し続けている間に、ノイズレベルも上昇し続け、5時46分本震に遭遇、直後は地震の被害に気を取られていたが、本震後3、4分後に放送内容がわかるようになった。(ノイズレベルが次第に低下し始めた。)と報告している。

以上の事実は従来の著者の研究を裏付けする重要な内容を含んでおり、常に一般大衆が聞いている中波放送帯で、時ならぬ強烈なノイズが混入し始めた時には、直下型大地震の予兆である可能性が非常に高いと言える事を示唆している。
出典 予知と前兆(力武常次著・近未来社

 

AMラジオの異常雑音と地震


3000136_s.jpg