揺れない地震「スロースリップ地震」は、巨大地震の前兆なのか?
▽ 揺れない地震
2000年11月,ハワイ島でマグニチュード5.7の地震が起きた。有名な観光名所がある場所だったが,誰も気づかなかった。地面が揺れなかったからだ。
出典 揺れない地震の脅威 | 日経サイエンス
トルコでは50日間続いた揺れない地震
2016年夏、トルコ北西部で大きな“地震”が発生した。
この地域は非常に活発な断層帯であり、
過去にも激しい地震が起きていることを考えれば、
それほど珍しいことではない。
この地震が奇妙だったのは、誰1人として揺れを感じず、
しかも、50日間も続いた点だった。
出典 世界を駆け巡った謎の地震、トルコの“幻の地震“、フランスの奇妙な地震【地震のはなし】(ナショナル ジオグラフィック日本版) - Yahoo!ニュース
世界を駆け巡った謎の地震、トルコの“幻の地震“、フランスの奇妙な地震【地震のはなし】(ナショナル ジオグラフィック日本版) - Yahoo!ニュース
5か月間続く「揺れない巨大地震」
ウェリントンでは1月以降これまでずっと、「マグニチュード7の地震」が起きている。感知されるほどの揺れは起きていないのだが、GPSで地面の動きを追跡してみると、その規模の地震エネルギーが放出されていることがわかるのだ。
出典 5カ月間続く「スローな」M7の地震:ニュージーランド|WIRED.jp
スロースリップ自体は被害を引き起こさないが、断層の隣接する部分に歪みを生じさせる。そうした部分のなかには、歪みを静かに解放するわけではないものもあるだろう。そのため、スロースリップの活動が慎重な監視に値するものであることは間違いない
出典 5カ月間続く「スローな」M7の地震:ニュージーランド|WIRED.jp
5カ月間続く「スローな」M7の地震:ニュージーランド|WIRED.jp
スロースリップ地震
近年,断層がすべっても地面が揺れない「揺れない地震」も
存在することがわかってきた。
普通の地震では,断層は1分足らずで一気に動くが,
揺れない地震では数日から数カ月かけて,ゆっくりすべる。
出典 揺れない地震の脅威 | 日経サイエンス
スロー地震はプレート境界の断層がゆっくり動く現象で、それ自体は私たちが気づくような揺れを発生させませんが(図2の③)、スロー地震に伴い、わずかな地殻変動や、通常より周期が長いわずかな地震波を放出する低周波地震(または低周波微動)がとらえられることがあります。
出典 気になる地震、スロースリップ | 地震本部
スロースリップが巨大地震の前兆になる可能性がある
マグニチュード9の本震が起きる2か月前から、震源のすぐ近くで、
まるで前触れのようにスロースリップが起きていたのだ。
そのほかの過去の地震でも詳しく調べると、
メキシコで発生した大地震でも、2か月前から震源の近くでスロースリップが。
チリで起きた巨大地震でも、地震に先立って周辺でスロースリップが
起きていたことが明らかになった。
スロースリップが、巨大地震の発生につながっている可能性が
浮かびあがってきたのだ。
出典 南海トラフ巨大地震 「スロースリップ」から見えてきた迫りくる危機 | NスペPlus
南海トラフ巨大地震 「スロースリップ」から見えてきた迫りくる危機 | NスペPlus
スロースリップは、将来の被害を予測する鍵にもなるかもしれない。
2011年に日本で発生して甚大な被害を出したマグニチュード9.0の
東北地方太平洋沖地震の少し前に、
スロースリップがすでに始まっていた。
「これが偶然だったか否かはなかなか判断できません」とベル氏は話す。
出典 世界を駆け巡った謎の地震、トルコの“幻の地震“、フランスの奇妙な地震【地震のはなし】(ナショナル ジオグラフィック日本版) - Yahoo!ニュース
2020年1月にスロースリップが観測される
「日本海溝」のプレートの境目がある千葉県東方沖では、この「スロースリップ」が数年おきに確認されており、その後、比較的大きな地震がおきやすくなることで知られている。昨年から年頭にかけて発生した北関東周辺の地震も話題になっているだけに、今回の観測に注目が集まっている。
出典 南海トラフで「スロースリップ」観測。巨大地震との関連は? - まぐまぐニュース!
南海トラフで「スロースリップ」観測。巨大地震との関連は? - まぐまぐニュース!
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