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「明晰夢ー夢見の技法」(スティーブン・ラヴァージ著)

解決されない夢は、開かれていない手紙のようなものだ。

 

人々は夢の中で、第二の実在世界を見ていると信じていた。そして、ここにあらゆる形而上学の起源がある。夢という機会がなければ、人類は世界をそのようにわけることを考えつかなかったであろう。霊魂と肉体をあけることもまた、このように夢を解釈することから生まれた。霊魂が仮に肉体に宿るとする考えやまたその帰結である、あらゆる霊的存在への信仰、そして当然のことだが、神々の信仰も同様である。

 

チベット仏教の心理学によれば、私たちの体験はすべて主観的なものであり、本来私たちが夢と呼んでいるものと実質的に何ら変わらない。

 

多くの神秘主義者のスーフィーたちが共通の夢見の能力を高度に培っていた。スーフィーの師は自分が選ぶどんな人の夢の中にも表れることができる。

16世紀にロードス島で夢の世界を探検したスーフィーの修行者の一団についての報告がある。この一団は、シャイフである「ヒューダイ・エフェンディーと呼ばれる尊者」によって統率された。集合夢の開発。

 

シャイフと弟子はともに身体、精神、そして魂を清め、すべての信徒の入る巨大なベッドで床を共にした。彼らは同一の秘密の教義をともに唱え、同じ夢を見た。

 

レイマン大帝とヒューダイ尊者との出会い。共通夢。

 

ギリシャ神話では、眠りは死の兄弟とされる。睡眠は短期的な死であり、死は長期的な睡眠であると思われていた。夢見は睡眠にともなうことから、当然死と夢見も関連付けられる。

トーマス・マン魔の山」僕はずっとそれが夢だと感じていた。美しく恐ろしい夢だと。僕はその間ずっとそれが自分が作り出した夢だとわかっていた。

 

臨死体験の現れ方

① 途方もない平和と安らぎの感覚

② 肉体から離脱した感覚

③ 一時的に暗闇の世界に入る

④ 並外れて美しく輝く光

⑤ 当人がその光の中に入る

 

 

チベット仏教によれば、「リアリティーのクリアライト(真実の澄明な光)は、死の瞬間に誰もが一時的に体験する。

 

夢ヨーガ

① 夢状態の性質を理解する。夢の内容を変化させる。

② 夢状態、すなわち夢の内容がマーヤー(幻影)であると気づくこと

③ 夢の内容を逆のものに変える

④ 夢状態の”あるがままの本質(真如)”を瞑想すること。夢の中の一切の現れを神々と見ることで、夢の傾向が浄化される。

 

道を学ぶには、その途中で自己に出会うことが必要である。あなたは、まだ自分自身に出会っていない。その間にさまざまな他人と出会うことになるが、そのことの唯一の利点は、その中にあなた自身をあなた自身に見せてくれる人がいるかもしれないということだ。あなたはおそらく、それ以前にも、自分自身に何度か出会ったことがあると思っているだろう。だが、実施は、本当はあなた自身に出会ったならば、この世の何物とも比べようのない知の遺産を永久に手にすることになるのだ。