【地震前兆】リモコンがききづらくなる、ラジオに雑音が入るなどの電波の異常が発生か?
地震の前兆現象として、電波の異常というのがあるようです。
アマチュア無線の電波などがいつもよりも遠くに届くというのです。
阪神大震災の前兆証言によると、震災前日に、長距離交信が可能になった
阪神大震災の前兆現象の証言を記録した、前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分によると、アマチュア無線の屋外運用をされていた、茨木市の男性の証言が残っています。
「兵庫県川西市と大阪府豊能郡の境界にある妙見山(660m)」から、「50MHz帯の10W出力トランシーバーと」「八木型アンテナ」を「4mの高さにポールで上げ」ると、通常「通常は、愛知県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、徳島県、岡山県といったところ」と通信できるそうなのですが、震災の前日は、「大分県の宇佐郡と通信できた」という証言が残っています。
「信号強度は最強で、しかも安定して入感し」「交信時間は5分程度」だったそうです。
結局どのようなメカニズムで異常伝播が起こったのかはわかりませんが、VHF帯の電波を地上に跳ね返す「何か」があったことは事実です。
※VHF(超短波)・・30~300MHzの周波数帯・アマチュア無線のほか、FMラジオなどにも用いられている
ちょっと難しいですが、証言された方は、スポラディックE層のことにも言及されておられました。スポラディックE層 - Wikipedia
ネットで検索すると、日経新聞に次のような記事がありました。
早川氏によると、大きな地震の約1週間前に震源上空にある電離層が何らかの原因で乱れ、大気圏との境界面(高度約80キロ)が一時的に低くなる。この現象は地表と電離層の間を反射しながら進む超長波電波の到達時間を正確に測ることでとらえることができる。
ウィキペディアで調べてみると、以下のような記述も見つかります。
2011年に発生した東北地方太平洋沖地震では、地震後、森谷武男らが半年ほど前から道内で岩手県からのFM放送波の強度が通常の2-3倍になったことを観測していたと発表
ただ、逆に大阪市内では、アマチュア無線で聞いたことのない雑音が入るようになった、という証言があります。
前夜、アマチュア無線の全くのノイズの入らない周波帯に20年ではじめてのタイプのノイズを聞いた。
私はアマチュア無線をやっておりますが、前日(16日)の夜10時頃から突然強力なノイズを430MHz帯で1時間ほど聞きました。430MHzは通常まったくノイズがないのですが、この時のノイズは、バリッバリッという不規則な音で極めて強力でした。その後、無線機の電源を切りましたのでわかりませんが、20年以上無線をやっていて初めてのタイプのノイズでしたので恐らく地震と何らかの関係があると思っています。
阪神大震災当日、AMラジオが受信できなくなった、という証言も
ついで信頼に足る証言は、高橋氏の直前を走っていた茂木市在住の医師村上氏で、氏は夜勤明けで神戸市内の病院から自宅に帰宅するため、地震の約10分前に京橋インターから阪神高速3号線に乗り、ラジオのスイッチを入れたところ、大阪生駒から送信されている毎日放送(JOOR、1179kHz、50kw)が強いノイズで受信できず、不思議に思いながらそのまま走行し続けている間に、ノイズレベルも上昇し続け、5時46分本震に遭遇、直後は地震の被害に気を取られていたが、本震後3、4分後に放送内容がわかるようになった。(ノイズレベルが次第に低下し始めた。)と報告している。
以上の事実は従来の著者の研究を裏付けする重要な内容を含んでおり、常に一般大衆が聞いている中波放送帯で、時ならぬ強烈なノイズが混入し始めた時には、直下型大地震の予兆である可能性が非常に高いと言える事を示唆している。
電波に詳しくないので、よくわかりませんが、証言の内容を詳しく見てみると、周波数が高い電波は、遠くまで飛ぶようになるが、周波数が低い電波には雑音が入るようになる、という特徴があるように見えます。
ほかにも、リモコンがきかなくなる、などの異常も発生するようです。